許認可取得と資金調達(融資・補助金)を同時に進める際のスケジュールや注意点

トピックス

許認可申請と資金調達(融資・補助金)を同時に進める場合、最も重要なのは「どの順番で審査が進み、どのタイミングで資金や許可が必要になるか」という全体スケジュールの逆算です。

特に、融資の「許認可条件付き承認」や、補助金の「交付決定前着手NG」といったルールを誤ると、資金の実行が遅れたり補助金が出なくなったりするリスクがあります。

許認可・融資・補助金の標準スケジュール(同時並行モデル)

建設業や飲食業、古物商などを創業・新事業として立ち上げる際の、約3~5ヶ月間の標準的な流れです。

【1ヶ月目】計画・事前相談

  ├── 事業計画書・資金繰り計画の策定

  ├── 行政書士:許認可の事前相談(要件確認・店舗/事務所要件のチェック)

  └── 融資:公庫・銀行への事前相談 / 補助金:公募要領の確認・GビズID取得

 

【2ヶ月目】許認可申請 & 融資申し込み

  ├── 行政書士:許認可の申請書類提出 ───▶(審査開始:数週間~2ヶ月)

  └── 融資申請:事業計画書提出・面談実施 ──▶(審査開始:2週間~1ヶ月)

 

【3ヶ月目】審査完了 & 条件付き承認

  ├── 融資:「許認可の取得」を条件に融資承認(内諾)

  └── 補助金:申請(交付申請・審査待ち)

 

【4ヶ月目】許可下付 & 融資実行

  ├── 行政書士:許認可証の発行

  └── 金融機関:許認可証の提出 ──▶ 融資実行(口座振込)

 

【5ヶ月目以降】補助金の交付決定 & 発注・事業開始

  ├── 補助金:「交付決定通知」を受領

  └── 契約・発注・設備投資・開店 ──▶ 事業完了後に実績報告 ──▶ 補助金入金

 

同時並行時の4つの重大な注意点

1. 融資は「許認可取得」が融資実行の前提条件になる

金融機関は、無許可で事業を行えない業種に対して「許認可が下りること」を条件に融資の実行(振り込み)を行ないます。

  • 失敗例:店舗の契約・着工を融資実行日に合わせて組んでいたが、許認可の標準処理期間(1~2ヶ月)を見落としており、融資実行が遅れて資金ショートした。
  • 対策:融資の面談時に「許認可申請の受領書(控え)」を提示し、審査を先行して進めてもらうよう事前交渉します。

2. 補助金は「交付決定」前に発注・契約すると対象外になる

補助金は採択されただけではお金を使えません。採択後に「交付申請」を行い、事務局から「交付決定通知」が届いた後に発注・契約した経費のみが対象となります。

  • 失敗例:融資が降りたので交付決定前に店舗工事や設備発注をしてしまい、補助金の対象外になった。
  • 対策:急ぎの設備投資や工事が必要な場合は、自己資金や融資だけで賄うスケジュールにするか、「事前着手承認制度」などの特例が使えるか確認します。

3. 補助金は「後払い(精算払い)」であるため繋ぎ融資が必要

補助金は事業完了後に実績報告を行い、検査を通った後に振り込まれます(交付決定から半年~1年以上先)。

  • 対策:設備投資や工事の支払いは一旦全額を自己資金または銀行融資で支払う必要があります。融資を受ける際は「補助金が入金されるまでの繋ぎ資金(事業資金)」を含めた額で計画を立てます。

4. 店舗・事務所の「物件要件」のバッティングに注意

飲食業の厨房設備、建設業の営業所要件、古物商の保管場所など、許認可ごとに厳しい物件要件があります。

  • 対策:融資のために物件の賃貸契約を急ぐ前に、必ず行政書士に図面や現地の確認を依頼し、「この物件で許認可が確実に下りるか」を確定させてから契約・融資申請に進んでください。

 

専門家(行政書士)に一括依頼するメリット

許認可と資金調達を別々に進めると、「融資担当者」「行政書士」「施工業者」の間でスケジュールの認識ズレが起きやすくなります。

行政書士に窓口を一元化することで、「許認可の下りるタイミングから逆算した融資申請日」や「補助金の交付決定時期に合わせた事業開始日」を組み立てた上で、共通の事業計画書を作成できます。

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